例年ですと、白い雪の中から黄色い福寿草が顔を出して、春の訪れを告げてくれます。
今年は降雪量も少なく、里ではほとんど雪が積もりませんでした。
あちらこちらで、福寿草を目にする今日この頃です。
雪がないので、福寿草も例年より早く全身で春の光を浴びていますね。
休日に庭に出てみると、小さな黄色い花びらが目に留まりました。

福寿草の花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」・・・「悲しき思い出」とあります。
「悲しき思い出」とは?
ギリシャ神話で、イノシシに殺された美少年「アドニス」(福寿草の学名)から来ているそうです。
ギリシャ神話「アドニス」→
アドニスが生まれた時、あまりの美しさに女王「アフロディテ」は、成長したときに愛人にしようと思いました。
そして、「アドニス」を箱に入れて冥府の女王「ペルセポネー」に預けました。
しかし、ペルセポネーは好奇心から箱の中を覗いてしまいました。
箱の中の美しいアドニスを見て、ペルセポネーもすっかり少年の虜になってしまいました。
アフロディテとペルセポネーがアドニスを奪い合う様子を見て、全能の神「ゼウス」が審判を下しました。
一年のうち三分の一はアフロディテと、次の三分の一はペルセポネーと、残りの三分の一は自由に過ごしていいと決めました。
アドニスは、自由な三分の一もアフロディテと過ごすことが多かったため、ペルセポネーは嫉妬してアフロディテの恋人「軍神アレス」に告げ口をしました。
アドニスは、狩りに出かけることが好きでした。
ある日、森で狩りをしていると突然大きなイノシシが現れ、アドニスに襲い掛かって来ました。
そして、アドニスは命を落としてしまいました。
実は、そのイノシシはアドニスに嫉妬したアレスの変身した姿だったのです。
アドニスの血が大地に滴り、そこから真っ赤なアドニスの花が咲きました。
これが、「悲しき思い出」なのです。
日本では、この花は「アネモネ」だとされています。ギリシャ神話が日本語に翻訳された際、アネモネと訳されたためとのことです。
アドニスの神話から考えると、血のように鮮やかな赤色のはかなげな花を咲かせるアネモネの方が合っているように思えます。
しかし、学名で「アドニス」とされている花は黄色い「福寿草」なのです。
そういえば、「幸せの黄色いリボン」などのように、黄色は幸せをイメージする色にも思えます。
暖かな春の陽に包まれながら、小さな黄色い花を見つけながら散歩してみるのもいいものかもしれませんね。
