山国で暮らしていましても、地球温暖化による自然環境の被害が気になります。
「サンゴの白化現象」という言葉も、耳にする機会が増えました。
海中のサンゴは、「褐色藻」という沢山の小さな単細胞の植物と「共生」しています。
サンゴは褐虫藻から栄養分を補給できますし、褐虫藻はサンゴの中にいることで外敵から身を守ることが出来るのです。
いわゆる、ウィン=ウィンの関係を築き上げて成長しているのです。
しかし海水の温度が高くなりすぎると、共生が破綻して褐虫藻がサンゴから離れてしまいます。
褐虫藻が離れたサンゴは、白い肌が丸出しになってしまいます。
これが、「サンゴの白化現象」です。
褐虫藻が戻らなければ、自分で動くことが出来ないサンゴは栄養分を補給することが出来ません。
地球温暖化現象のため、世界各地の海底で「サンゴの白化現象」が進んでしまっています。
今回の海洋調査でも、海底に白いサンゴが目立ちました。
被害は、海中の他の生物にも及びます。もちろん、被害は海中ばかりに留まりません。
地球環境問題に、一人一人が真剣に取り組んで行かなければならない時代だと痛感しております。